ステップ4・・・治療に不要な機械は処分しましょう。
さて、今回は前回のブログと関連しますが、誰でもできるスムーズな完全自費移行までの4つ目のステップをご紹介します。
第19回のブログでは「ステップ3・・・自費治療専門院に生まれ変わるための徹底した整理整頓。」をお伝えしました。
皆さんが必要だと思っている壁のポスターや観葉植物、置き物や備品に至るまで、患者さんが目につくところにあるものは全て整理整頓してなくしてしまいましょうということでした。
それにより治療効果が上がった実績があり、リピート率も改善した実績がある、ということもあったというお話でした。
今回はそれに関連した治療機器のお話です。
・施術ベッド
・干渉波治療器
・ウォーターベッド
・超音波複合治療器
・電位治療器
これは私が開業した当初に治療のために用意したものです。
当初は保険治療を扱っていましたから干渉波治療器は必須だったかもしれません。
さらに自賠責保険で電療料を請求する場合も上記のような治療機器が必要でした。
治療に使う順番はその時によって違いましたが、だいたい次のような感じの流れでした。
(1)手技
(2)干渉波治療器
(3)ウォーターベッド
さらに症状によって超音波複合治療器や電位治療器を使っておりましたし、何よりこの流れで治療をしないといけないと思い込んでいたのです。
皆さんの院に来られている患者さんも、例えば干渉波治療器を受けた患者さんは
「あ~、気持ちよかった」
「効くわ~」
などと言いませんか?
ウォーターベッドに乗った後の患者さんは
「気持ちええな、これ。家にも欲しいわ。」
などと言いませんか?
私の院では保険を扱っていた頃によく聞いたセリフです。
このような患者さんの声を聞くと、その機械をなくしてしまうということが考えにくくなってしまいますよね。
「患者さんに文句を言われないだろうか」
「ウォーターベッド目当てに来ていた患者さんが来なくなるのではないだろうか」
こんなことを当時の私も思いました。
しかしながら治療効果に限って言えば本当にそれらの治療機器は必要でしょうか?
きっと治療効果の大半が先生方の手技によるものだと思います。
「あ~、気持ちよかった」という声が多いということは、つまり実際の治療効果というよりも気持ち良さ、つまり慰安目的で受けている患者さんが多いということです。
考えてみたらそうですよね。
保険患者さんの多くが慰安目的なのですから。
マッサージ感覚で数百円を握りしめて来られる患者さんも未だに多い、という話も聞きます。
ということはこれらの機器はもともと治療には必要ないということになりませんか?
ウォーターベッドなどは本来必要のない代表的な治療器です。
ちなみに当院ではウォーターベッドを処分してから1日の患者さんの平均来院数が1.5倍になりました。
では機器を無くしてしまったらどうなるでしょう?
・こちらの患者さんに手技をしている間は、あちらの患者さんは干渉波治療器を当ててもらって・・・。
・手技の順番が回ってくるのを待っている間にウォーターベッドに乗ってもらって・・・。
・ウォーターベッドが終わったらホットパックを受けてもらって・・・。
このようにお考えの先生もおられると思いますが、結局は治療ではなく時間調整、時間つぶしに他ならないのではないでしょうか。
でもその時間稼ぎ、時間つぶしは「ステップ2」で述べたように「完全予約制」に移行してしまえば必要がないということになります。
手技が終わる頃に次の患者さんの予約を入れておけばいいだけですので。
それから、これらの機器って実は思ったより院内の面積の多くを占めていることが多いと思います。
ちょっとだけ想像してみてください。
もしウォーターベッドを置いている場所が必要なくなったら、干渉波治療器や低周波治療器を置いている場所が空いていたとしたら、何ができますか?
院の面積によってはひょっとしたらジムを併設できるかもしれませんね。
スタッフの数が多い院でしたら、ベッド数を増やして効率よく患者さんの手技治療を提供できるかもしれません。
何より治療に必要がないのだったら、あの干渉波治療器の無駄な付け外しの作業かいらなくなります。
ウォーターベッドに案内したり毛布かけたり畳んだり・・・の一切の手間がいらなくなります。
私はウォーターベッドを処分してから2年ほど経ちますが、今では
「ウォーターベッドないの?あれが気持ちよかったのに。残念やわ。」
という患者さんはいません。
さらに
「ウォーターベッドが無くなったんやったらもう来ません!」
という患者さんもいません。
たった1人もいません。
それどころか先ほども書きましたが、逆に当院ではウォーターベッドを処分してから1日の患者さんの平均来院数が1.5倍になりました。
しっかりとした手技治療を提供できていればトータルの治療時間は減りますので、患者さんの滞在時間も減るのでお互いに良いことしかありません。
予約ができない整骨院に行った。
↓
待合室で2時間以上待った。
↓
手技治療を20分受けた。
↓
ウォーターベッドに10分乗った。
↓
干渉波を10分受けた。
↓
会計して帰った。
↓
トータルで3時間以上かかった。
待ち時間はいろいろだと思いますが、これって本当に忙しい患者さんは来れませんよね。
「とにかく長い時間もんで欲しい。でも保険で安くして欲しい。」
このような患者さんばかりが増える原因にもなりますから、先生方のストレスにもなりませんか?
患者さんの滞在時間を減らすということは、単に先生方の利益になるだけではありません。
先生方と患者さんの貴重な時間を有効に使うことができますから、お互いにプラスになることなのです。
ちなみに当院では、
予約時刻ジャストまたは1秒たりとも遅れずに治療室へ案内
↓
手技治療は約15分
↓
電気治療器を受ける患者さんは更に10~15分
↓
次回予約をして会計
↓
症状にもよりますがトータルでは長くても滞在時間が約45分です。
(初診の方はさらに問診に15分程度はかかります。)
これなら仕事が忙しい患者さんでも計画的に治療を受けることが可能になりますし、予約できるので患者さん自身も時間が読めて1日のスケジュールが立てやすくなります。
しかも不要な治療機器を処分すれば現金化することも可能です。
「あるのが当たり前」と思い込んでいる治療機器ですが、ぜひ皆さんも積極的に不要な治療機器を思い切って処分していきましょう。
そうすれば、治療効果が上がりリピート率が上がるので、先生方だけでなく患者さんにとってもプラスになることでしょう。
次回は「保険患者さんが自費治療を受けてくれるの?」です。
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