「まずは土曜日の午後だけ自費治療専用の予約枠にすれば良いかな?」と思っている先生へ。

全国的にも本格的な梅雨入りを迎えました。

緊急事態宣言が解除されてから約2週間たち、私の地元の香川県でも大型スーパーには停められないほどの車が押し寄せていて、人の動きが戻りつつあります。

このブログをご覧の先生方の整骨院・接骨院などの治療院には患者さんが戻ってこられていますでしょうか。

さて今回はタイトルにもありますように、自費移行するにあたって診療時間や予約枠をどの様に調整していけば良いかをお伝えしてまいります。

「自費治療と完全予約制はセットだと聞いたけど急に変えることなんてできない。」

「今でも予約してくれる患者さんもいるし、今のままでもいいんじゃないだろうか。」

「自分の院どの様な段階を経て完全予約制にするのか分からない。」

このような疑問や問題をお抱えの先生方は、私自身の経験も踏まえて書いていきますので是非最後までお読みくださいね。

完全予約制の必要性

私が国分寺整骨院を開業したのは2014年6月1日で約6年前のことです。

朝8時から夜8時まで、年中無休で元旦も開けておりました。(これは真似してはいけませんので参考になさらに様にしてくださいね)

当初は「予約優先制」としており、予約してくれた患者さんは優先的に待たずに治療を受けることができて、それ以外の患者さんは「受付順番制」、つまり来た順に治療を受けるというシステムを取っていました。

開業してからしばらくすると、待合室で何人もの患者さんが待っている時間帯も増え、後から入ってきた予約患者さんが順番を飛ばして治療を受けるのを見た患者さんが、「そんなんできるんやったら私も予約する」と言って予約してくれる患者さんが少しずつ増えていきました。

しかし増えたといっても割合としては1割程度で、やはり予約せずに来られる患者さんがほとんどでした。

「予約すれば待たずに治療を受けられるのになぜ予約をしないんだろう?」と思いましたが、当時はほとんどの患者さんが保険患者さんだったので、

「好きな時間に行って診てもらいたい。」

「特に急ぎの予定もないし待っても構わない」

「予約してもそんな先の予定なんか分からない」

という方が多かったということが「予約」をしない理由だと分かりました。

 

さらに

「予約したら優先的に治療を受けられますよ」

というのは患者さんからしてみれば

「予約しなくても治療は受けられますよ」

ということと同じです。

 

つまり「完全予約制」「予約優先制」というのは似ている様で全く別のもので、「予約優先制」を導入している限り予約をする患者さんは増えません。

「いつでも好きな時に自由に行きたい」という患者さんは自費治療を受けないことも分かりました。

そして自費治療を受ける患者さんは症状を計画的に治したいという患者さんですので、思いつきでは受診しませんから、やはり「予約優先制」ではなく「完全予約制」を導入する必要があるということになります。

自費治療と診療時間の関係

次に診療時間の中でどこに自費治療の予約枠をはめ込むかという点も皆さんが悩まれる問題の一つです。

理想は完全予約制ですから、診療日、診療時間に関係なく全て予約制で全てが自費治療です。

「え、そんないきなり無理やわ。」という声が聞こえてきそうですね。

そういう先生が導入してしまいがちなのが下記のようなタイプです。

さてこれのどこが問題なのでしょうか。

上記の例だと、木曜日と土曜日の午後、祝日だけ予約制として自費治療の患者さんを診て、それ以外の診療時間は受付順番制で保険患者さんも診る、ということですよね。

それでは自費の患者さんがこれを見た場合どう思うでしょうか?

先生方も想像してみてくださいね。

例えば皆さんが毎月行っている散髪屋さん、または美容室がありますよね。私も毎月必ずカットに訪れています。

その美容室が仮に「月曜日は毎週休み、火曜日の10時から12時はカットのみ受付、水曜日の12時から17時までがカット専用時間帯で、木曜日と金曜日は女性専用、土日は予約を受けていません」というお店だったとします。(もちろんそんなお店は聞いたことありませんが)

これ、皆さんは覚えられますか?

覚えられませんよね。

予約のたびに電話で確認をするか、予約なしで行ける土日を選ばざるを得ないか、毎回迷うはずです。

そして皆さんが通っているのは美容室だけではありません。

次に皆さんが週に2回くらい訪れるスーパーはどうでしょう。

お仕事帰りに寄ろうと思ったらそのスーパーが「月曜日は18時まで、火曜日〜金曜日は21時まで、土日は朝9時から夕方17時まで」というお店で、土曜の18時に行ったら閉まっていたとしたらいかがですか?

きっと不便ですよね。

だから24時間365日いつでも開いているコンビニは、営業時間を全く気にすることなくいくことができるのです。

もちろんコンビニと同じ営業時間にしましょうということではありません。

行きつけの居酒屋さん、ランチによく行く洋食屋さん、たまに贅沢して訪れるお寿司やさん、近所のスーパーや服屋さん、自動車ディーラーやホームセンター、携帯電話ショップに内科などの病院全てに至るまで、営業時間を覚えて置くことなんて無理です。

診療時間は極力シンプルに覚えやすくということが大事なのです。

「月〜金は朝10時〜夜8時まで、土曜日はお昼まで、完全予約制」これくらいだとまだ覚えやすいですよね。

ちなみに国分寺整骨院はこんな感じです。(これでも少し複雑かも)

自院に落とし込むには?

「実際に僕の院が自費移行する場合はどんな診療時間にすればいいの?」

「自費移行の段階によっても違うの?」

「地域性はあるの?」

診療時間をシンプルにと言っても、この様な疑問をお持ちの方がいるかもしれません。

その様な先生方のために、自費移行の際に押さえておかないといけない基礎的な内容をお伝えするセミナーを開催します。

開催は香川県高松市の国分寺整骨院で行います。

参加は無料ですので下記リンク先からお申し込みくださいね。

「コロナで大変な今だから知りたい自費移行セミナー」開催のお知らせ

 

 

 

 

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