先日ドトールで知り合いの先生と一緒になりました。
先にその先生がスマホからクイックペイで支払った後に、私が注文してからスマホを出しながら「PayPayで」と言ったら、店員さんが「クイックペイですね」とおっしゃいました。
マスクをしてアクリル板越しということもありますし、私の滑舌が悪いせいもあるとは思いますが、これは店員さんの思い込みですね。
この場合はすぐにPayPayでと言って訂正できます。
しかし我々治療家が1週間前に来た患者さんや2週間、3週間前に来た患者さんの症状や患者さんの訴えを、もしも間違って把握していたら・・・。
「右肩を上げたら痛かったんですよね?」
「いやいや違うで。シートベルトをするときや、痛いんは。」
こんなことになったら患者さんからの信頼を失ってしまいますよね。
今日は患者さんの訴えや症状を正しく把握するための1つの方法をお伝えします。
例えば「右肩が痛い」という症状の患者さんが来られたとします。
検査をしたら痛みで右の上腕が90度までしか外転できない。屈曲は120度。
このように記録していませんか?
動きや痛みの改善の目安としては、先ほどのように角度やペインレベルを記録するのはいいと思います。
しかし大事なことは、
「洗濯を干そうと思ったらビキッと痛みが走るんです。」
「右肩から首にかけて何かわからんけどギュッとつまる感じがするんです。」
「背中のあたりがグッと痛む感じで、それ以上動かすとガッとなりそうで怖いんです。」
このような患者さんの訴えを、患者さんの言葉のままに記録しておくことが必要です。
なぜなら患者さんの訴えを勝手に治療家の言葉に置き換えてしまうと、患者さんの本当の訴えが汲み取れなくなることがあるからです。
保険治療の場合はレセプトに「右肩関節捻挫」とか明記しないといけませんから、ついつい「右の肩関節」という言葉が頭に残りがちです。
そこで実際の患者さんの困りごとの認識がずれてしまうということもあります。
右肩が痛いという患者さんは、痛みがなくなるだけじゃなく実は2ヶ月後のゴルフコンペに出たいという本当の目的があるかもしれません。
ビキッとした痛みが無くなればいいなという思いと共に、来月生まれるお孫さんを抱っこしたいと思っているかもしれません。
ただ機械的に肩の動きが90度から180度に改善すればいいという問題ではないかもしれませんので、その痛みの改善の先に何を求めているかを我々は知る必要があるのです。
もちろん問診でしっかりとお困りごとを聞き出すことができればそれに越したことはありません。
しかし経過を確認する過程で、
「この前はビキッとなっていましたが、今はどうですか?ビキッと痛みますか?」
「あ、そういえばそうやったな。そこまではビキっとはならんな。今はそうやな、ちょっとグッと鈍い感じに変わったかな。」
というように患者さん自身が体の変化を思い出したり感じたりしやすくなります。
つまり症状が良くなった点を患者さん自身が「良くなった」と理解しやすくなります。
そうすれば
「ここで治療してもらって痛みがマシになった。良かったなあ。」
と思ってもらいやすくなりますから、定期的に治療に通ってくれるようになりますよね。
患者さんは
・体が良くなる
・痛みがなくなる
・やりたいことができるようになる
治療家は
・定期的に通ってもらうことで経営が安定する
・たくさんの体の痛みに困った患者さんの手助けができるようになる
お互いにいいことばかりですよね。
さて、このように自費治療で気をつけるべき点などを2月27日(土)の18時から高松市の国分寺整骨院でお伝えする機会を設けました。
ご参加は無料ですので、ぜひ下記リンクからお申し込みくださいね。