去年はコロナのせいで患者さんも減って、それにともなってスタッフもやめてもらって、
「コロナさえなければ」
とお考えの先生もおられるでしょうね。
しかしどのような状況でも治療院を続けていかなくてはなりません。
条件はみんな同じです。
ただ1つ言えることは完全予約制、自費治療専門の治療院ではコロナの影響がほとんどないばかりか、患者さんの数も大きく増えたという治療院が全国には数多くあるということです。
もう去年から保険治療にしがみついているわけにはいかない状況になっているのです。
さて保険治療メインから自費治療に移行する際に大事なことはいくつもありますが、その中でも今日は「問診」についてお伝えしようと思いますのでぜひお読みください。
目次
「腰が痛い?じゃあ横になって」では治療費は頂けません。
今年は保険治療から自費治療に切り替えていかなくてはいけない大事な年になる、ということは前回のブログでもお伝えしました。
今まで保険治療をメインでされていた先生にお話をお聞きすると、特に新規で来られた患者さんに対して問診をしっかり行なっていないというお話をよくお聞きします。
「腰が痛い?じゃあ横になって下さい。検査してから治療します。」
こんな感じで治療をしているそうです。
検査も大事です。
治療自体もすごく大事です。
しかし、保険治療と自費治療の大きな違いは実は「問診」なのです。
患者さんが身体のお悩みを話してくれない!?
今までしっかりと問診をしてこなかったという先生にお話をお聞きすると、
「どこが痛いくらいは聞いている」
「ただそれ以上のことを聞くことがない」
「何を聞いていいか分からない」
とおっしゃいます。
患者さんは身体のどこかに痛みがあったり不快感があったり動きにくさがあったりすることで整骨院・接骨院にご来院されます。
しかし本当のお悩みはそこにないことも多くあります。
自費治療では問診でその本当のお悩みを話してもらうことがとても大事です。
先生方の態度で患者さんのお悩みを聞く機会が失われている!
患者さんが本当のお悩みを話してくれない、痛み以外に聞くことがないという先生は、実は患者さんが話してくれないというよりも、先生方の話を聞く姿勢が原因で患者さんが言いたいことを言えない、本当のお困りごとを引き出すことができていないということが起きているかもしれません。
先生方が話を聞く姿勢で問題があるのが
・話を聞いているつもりで視線が問診票にばかりいっている。
・適切な返事ができていない。
・次に何を聞こうか迷って目が泳いでいる。
このような姿勢や態度です。
思い当たることがありませんか?
私も以前はそうでしたし、気をつけないと今でも出てしまうことがあります。
私が以前ある病院に診察に行ったときに、その病院の先生がずっとモニターだけを見つめながら説明してくれたことがあり、一度も目が会わなかったという経験があります。
これだとあまり印象はよくないですし、本当の悩みや言いたいことが言えない雰囲気でもあります。
問診におけるたった1つの秘策とは?
先日、テレビで面白い実験をしたのを偶然目にしました。
日本一にもなったことがあるというラッパーの方に協力してもらった実験です。
あるお題に対して即興でラップを作ってもらっていくつ韻が踏めるかをテストするという実験でした。
何も制限がない場合は何度も即興ラップを披露しても韻の数は13〜14個で安定しています。
次の実験ではそのラッパーの方の両手の動きを封じて即興ラップに挑戦してもらいました。
そう、あの独特のリズムに合わせた両手の動きを封じたのです。
すると何度やっても韻の数は半数以下に減りました。
手の動きが脳の血流量を増やし、即興でもスムーズに言葉が出てくることに大きく関係していたのです。
そして最後の実験は、手の動きを封じたまま韻の数を増やすことはできないかという実験でした。
どのようなことをやったかというと、ラッパーの目の前の人にずっとうなずいてもらうということでした。
するとさっきと同じように手の動きは封じられているのに、院の数は10個程度まで増えたという結果が出ました。
うなづくということは相手とリズムを合わせるということです。
目の前に自分とリズムが合っている人がいるだけで、話す人は落ち着いて話すことができるということがこの実験で実証されていました。
この興味深い実験の結果は、我々の仕事に応用できますよね。
患者さんが話してくれない、という問診の問題を一気に解決してくれる秘策となると思います。
患者さんが話している間、しっかりとお話を聞き取り、同時に心から患者さんに対して「うなずく」こと。
これこそが問診におけるコミュニケーションの秘策です。
日頃からの練習も大事です。
毎日顔を合わす家族やスタッフとの話す時も、しっかりと聞いてうなずくということを日頃から練習してみてください。
そうすることで患者さんと話す時も自然にできるようになり、結果的にその患者さんの本当のお悩みを聞き出すことができるようになっていくはずです。
国分寺整骨院に先日来られた60代の女性患者さんは、右肩が痛みで上がらず困っているということで来院されました。
よくお話を聞くと、娘さんに近々赤ちゃんが生まれるそうです。
お孫さんが生まれたらお世話をしなければいけない。
でもこの肩の痛みだったら抱っこもできないかもしれない。
かわいい孫をいつでも抱っこしてあげてお世話をしたい、ということでした。
右肩の痛み自体が本当のお悩みではなかったということになります。
皆さんもぜひ相手の話を聞くときにしっかりと心から「うなずく」ということを実践して、自費治療の問診に臨んでみてくださいね。
それでも分からないことがあれば整骨院完全自費化スクールまでメールでご質問くださいね。
整骨院完全自費化スクールでは、会員の先生には個別に内容を見て改善点をお教えしています。
「患者さんからの問い合わせがない」
「以前に比べて問い合わせが減った」
「コロナ禍で患者さんの来院数が減った」
このようにお感じで、整骨院完全自費化スクールにご興味がおありだという先生は、まずはメールにてお問い合わせいただけましたら幸いです。
info@shikoku-jihi.com
では今年もよろしくお願いいたします。