・ステップその7・・・まずは取り掛かってみる!
前回までのお話で、完全自費移行までの「6つのステップ」をお伝えしてきました。
もし見落としていた場合はさかのぼって読み返してみてくださいね。
では自費移行へのステップのおさらいです。
1)まず1つ目のステップ。
第17回 これを見れば誰でもできるスムーズな完全自費移行までの7つのステップ(その1)
・「20分1000円」と「20分6000円」日商が高いのはどっち?
・施術時間の表記をやめましょう。
時間表記についてですが、「◯◯分治療します」みたいに患者さんに説明している場合があると思います。
もしくは保険+自費で治療していて、自費部分だけ追加料金をいただくというメニューで施術されている先生もおられますよね。
そうすると時間に縛られてしまってしんどいですよね。
「あと10分マッサージしないといけないなあ。」
「閉院間際なのに60分コースを希望された・・・。早く帰りたいなあ。」
こんなこともあると思います。
私も過去そういったことは経験ありますが、今では時間に縛られるということは無くなりました。
それは4年前に時間表記をやめたからなんです。
試しに今日から時間表記をやめてみませんか?
2)次に2つ目のステップ。
第18回 これを見れば誰でもできるスムーズな完全自費移行までの7つのステップ(その2)
・最大の難関にして最大のポイント「完全予約制」
自費治療と完全予約制はセットですから、段階的に保険治療を残しているとしても必ず完全予約制を目指す必要があります。
なぜなら予約優先制やいつでも好きに来ていいというルールでは自費治療の患者さんが増えないからです。
「今からすぐもんで〜」
「なんで今日こんなに混んでるん?もうっ!」
「2日おきに来てもええ?えっ?なんでいかんの。ええやん」
「いや〜、間に合った。まだ閉院まで5分あるやろ?ギリギリセーフや。」
こんな患者さんは私も経験しました。
5分前はアウトだと思います(笑)
完全予約制のハードルは高いですか?
そうですよね。
でも私は現在、完全予約制の院にしていますし、当日のご予約を受けるのはギックリ腰などの急な痛みの患者さんだけです。
みなさん計画的にご予約される患者さんばかりですよ。
手順を追って進めていけば必ず完全予約制は実現できます。
そしてその先には完全自費治療への道が開かれています。
3)次に3つ目のステップ。
第19回 これを見れば誰でもできるスムーズな完全自費移行までの7つのステップ(その3)
・自費治療専門院に生まれ変わるための徹底した整理整頓。
徹底的に物を無くして、徹底的に掃除をすることがとても大事です。
掃除が大事なのは何となくお分かりかと思いますが、物をなくすということがイメージが湧きにくいかもしれませんね。
気がつくと物が増えていて何かゴチャゴチャしてしまっているけど、どれもこれも捨てられない・・・。
こんな先生もおられると思います。
私の院はとにかくシンプルに、整理整頓することで治療効果もリピート率も上がりました。
受付のスタッフなどにも聞いて女性目線を取り入れて整理整頓をするのもいいと思います。
・ウォーターサーバー
・棚の上の置物の数々
・壁のポスター
・掲示物
・健保協会からのアンケートの注意書き
これらは全て保険患者さんが望むもので、実は自費治療に不要のものです。
すべて撤去して自費移行への扉を開きましょう。
4)次に4つ目のステップ。
第20回 これを見れば誰でもできるスムーズな完全自費移行までの7つのステップ(その4)
・治療に不要な機械は現金化してしまいましょう。
「あ〜これ気持ちええなあ。」
「この振動とあったかさで眠くなるわ〜」
「家にあったら毎日したいくらい気持ちがええわ〜」
リラクゼーション気分でマッサージがわりに通う保険の患者さんがよく言ってませんか?
干渉波治療器やウォーターベッドなど、ほとんど治療効果が認められないですよね。
干渉波治療器の付け外し作業はかなり手間も時間もかかると思います。
面倒で効果もないのなら時間稼ぎの治療機器は手放してもいいのではないでしょうか。
自費治療にしてしまえば「電療」を残す必要はありませんし、本当に治療効果の高い治療機器であれば残して自費治療に組み込めばいいと思います。
私の院でも治療効果の高いハイトーン通電治療機と手技治療の組み合わせを行なっています。
それ以外のウォーターベッドや干渉波治療器などの意味のない治療器は全て処分いたしました。
保険治療をやめれば治療機器にしばられて無駄な時間を取られることもありません。
現金化できるものは現金化して、保険患者さんに「気持ちいい」と言われるだけの機械は処分してしまいましょう。
ちなみに当院ではウォーターベッドを処分してから1日の患者さんの平均来院数が1.5倍になりました。
5)次に5つ目のステップ。
第21回 これを見れば誰でもできるスムーズな完全自費移行までの7つのステップ(その5)
・保険患者さんが自費治療を受けてくれるの?
・保険患者さんの扱い
自費治療に移行する際に、通院中の保険患者さんをどうするのかという問題が出てきます。
自費治療を受けてくれる患者さんを新たに増やすには、
・既存の保険患者さんに自費治療を勧める。
・新規の患者さんは自費治療を徹底する。
ということでした。
当院でも自費移行当初は保険治療に自費治療をプラスする方法で自費治療を増やしていきました。
徐々にその二つ合わせた治療自体を自費治療として一本化していけばいいでしょう。
新規の患者さんには自費治療を徹底して、自費の患者さんを徐々に増やしていくことで、一年かけて全ての患者さんを自費の患者さんにすることができました。
ただ、保険患者さんが自費治療に移行してくれる率は低いかもしれません。
私も自費治療の説明をしただけで酷い言葉をかけられたこともありますが、自費治療を受けてくれる患者さんを受け入れる予約枠を確保する必要がありますので、保険治療をやめて保険患者さんがゼロになるまで順次減らしていきましょう。
決して一気に移行する必要はありませんが、期限を決めて段階的に進めていきましょう。
6)次に6つ目のステップ。
第22回 これを見れば誰でもできるスムーズな完全自費移行までの7つのステップ(その6)
・交通事故の被害者の患者さんの扱いはどうするの?
自賠責保険の患者さんの扱いです。
これも5つ目のステップと同じですね。
ご自分でお金を払って治療を受けたいという自費患者さんを優先して受け入れられるように、自賠責保険の患者さんは段階的に減らしていくということでした。
当院では交通事故の治療も自費治療で受けています。
自費治療でもいいからしっかりと治したいという患者さんだけに来ていただいています。
逆にケガがないのに別の目的で通われるような患者さんは来なくなりますので、院の雰囲気はとてもいいと思います。
院の継続に売り上げは大事です。
ですが目先の売り上げだけを優先することで大事なものを失わないようにしましょう。
交通事故の患者さんを扱うということは、それ相応の知識が必要です。
交通事故治療は決してボーナスステージではありませんよ。
7)最後に7つ目のステップ
1)から6)までのステップを振り返ってみても、やはりポイントは自賠責保険も含めた保険治療を段階的に減らしていく、ということですね。
順を追ってやっていくことが大事なんです。
私の院も
・完全予約制に移行するまで3ヶ月
・健康保険を扱わなくなるまで1年
・自賠責保険を扱わなくなるまでさらに9ヶ月
これだけの期間をかけて自費移行しました。
そうすれば、
奴隷のように扱われることもない。
1日中マッサージをしながら体がヘトヘトになることもない。
診たい患者さんに囲まれてお仕事ができる。
これはすべて完全自費移行によって達成可能です。
ぜひ先生方も完全自費移行に向けて1つずつステップをクリアしていきましょう。
7つ目のステップは、「まず取り掛かってみる」です。
どこからでもいいので初めてみてください。
壁のポスターを一枚だけはがす。
スリッパの数を減らす。
ほんの些細なところからで結構です。
このブログをご覧になった他県の先生から、
「ウォーターサーバーを撤去しました!」
というメッセージもいただきました。
すばらしいですよね。
こうした一歩一歩の積み重ねが、自費移行の道へ続いています。
次回は自費に移行した先生の実例をご紹介いたします。
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