「ある日突然、損保会社の担当者と弁護士が交通事故治療の調査に来たらどうしよう。」
「架空請求や水増し請求と指摘されたら、果たして胸を張って反論などできるだろうか。」
と思いながらも、
「多額の保険金を返還請求されたら到底払うことなどできない。」
「もし不正請求で捕まったら妻や子供にどうやって説明したらいいのか・・・。」
ひょっとしたら、このように日々不安を抱えながら治療にあたっている整骨院・接骨院の先生がおられるかもしれませんね。
そもそも整骨院・接骨院で行う施術に対して健康保険を適用することができるのは「骨折、不全骨折、脱臼、打撲、捻挫、挫傷」の症状に限りますが、あなたが扱っているその患者さんの症状は、誰がなんと言おうと全てが「急性のケガ」と説明できますか?
自信を持って全て説明できる、という先生はいないのではないでしょうか。
もう随分前から柔道整復師の不正請求や水増し請求、さらに部位転がしなどの不正について全国的に問題視されておりますが、いまだに新聞やテレビで摘発のニュースを目にすることが少なくありません。
明日は我が身?
そうではありません。すでにそんな段階ではないのです。
いつあなた自身やあなたの院が摘発されてもおかしくない状況にあり、全国数万軒の整骨院・接骨院の先生方には深刻かつ早急に対応を考えなければいけない問題が、この「柔道整復師の不正請求や水増し請求、さらに部位転がしなどの不正問題」なのです。
私が香川県高松市で「国分寺整骨院」を開業してから7年半が過ぎました。
その内、健康保険を全く扱わなくなってから6年が過ぎ、さらに自賠責保険も扱わなくなり自費治療専門の整骨院にしてからもう5年が過ぎました。
最近は「保険使えますか?」という問い合わせもほとんどありませんし、患者さんとの会話の中で保険の話自体が出なくなりました。
今回このブログでは、保険治療がメインの整骨院・接骨院の先生方に向けて、私が保険治療中心の整骨院からどうやって、またなぜ自費治療専門の整骨院に変えていったのかを全て書いていきます。
「そろそろ保険治療はまずいなあ」
「自費治療に切り替えたけどうまくいかないからヒントを知りたいなあ」
「だんだん自費治療に変えていきたいなあ」
「自費治療を取り入れたいけど何から始めたら分からないし、そもそも失敗したら怖い」
このような先生は、参考にしていただける内容になっていますので今後じっくりとお読みください。
さらに現在の保険治療を取り巻く環境に疑問を感じる先生や、保険治療のやりにくさやジレンマを感じている先生の実例もご紹介します。
例えば、
・本当は急性のケガじゃないことを自分も患者さんもお互いに分かっているけど、お互いにやめどきが分からない。
・この症状だったら自費治療にすれば早く良くなるのに、費用の面で患者さんに言い出せない。
・自分が持っている治療技術を全部出したいけど、保険診療と自費診療の差別化をどう出したらいいか分からない。
・このまま保険治療を続けていて、ある日摘発なんてことになったら家族もスタッフも路頭に迷ってしまう。
・そもそも自費治療を取り入れて失敗したら困るから、今のやり方を変えるなんてイヤだ。
このように保険治療を続けていて不安や迷いを抱えておられる先生方も多いのではないでしょうか?
逆に、
・一生保険治療をメインで続けていく。
・自分の院には急性のケガの患者さんしか来ないから保険治療で十分。
・今まで通ってくれていた患者さんに高額な治療費は請求できないから自費治療は無理。
・交通事故は儲かるから患者さんにどんどん来てもらいたいし、それを一番にアピールしたい。
このようにお考えの先生方には全く参考になりませんので、最初からお読みいただく必要はないかもしれません。
ですから、現在の保険治療のシステムに疑問を持って日々過ごしていて、
・自費治療を取り入れていきたい
・自分は摘発されたくない
と本当にお考えの先生方のみ読み進めてください。
このブログをお読みいただき、自信を持って安全確実に自費治療に移行することで、家族にも尊敬され、地域の患者さんにも愛される治療家を目指してください。
そしてこのブログが「あのとき自費治療に完全移行して本当に良かった!」と思えるような先生方一人ひとりの輝ける未来を目指していくための一助になれば幸いです。
(柔道整復師 田口誠二 監修)