第7回 私が柔道整復師を目指した理由

前回までのブログでは、柔道整復師や業界の現状について書いてまいりました。

自費移行の際のポイントをお伝えする前に、今回からは自費移行の際に私自身が障害となったことを実体験をもとに書き進めてまいります。

 

さて自費移行について語る前に、私が自費移行を決意し実行したことに大いに関係があるので、そもそもなぜ私が柔道整復師を目指したのか、そのきっかけをお話ししなければいけません。

 

私は元々はサラリーマンをしていた期間が長く、20代からは機械関係の設計事務所に勤めていました。

私が入社した会社では一部の手書き作業以外はほとんどがパソコンで作業している環境でしたので、朝から晩までパソコンの前に座って過ごすという毎日だったことを覚えています。

まだWindowsさえ普及しておらず、いわゆる「DOS/V」機と呼ばれるパソコンが主流の時代です。

「CAD」とはコンピューターを使って製図をするソフトやシステムのことで、私が使っていたのはマウスとキーボードを使って画面上、データ上に線を引いたり物の形を描いたりするものでしたから、一日中パソコンの画面を睨みながら過ごしておりました。

設計という仕事はものづくりの流れの上流側にある仕事です。

発注者→受注会社→設計→製作→運搬→現場作業→完成

かなり簡単に書くとこのようなイメージです。

設計が滞ると製作現場が止まります。

製作現場が止まれば、運搬業者や現場作業者などの大勢の作業者の仕事が止まります。

会社は生産性が落ちるので作業者の手が空くのを嫌いますから、 設計が一番大事な肝の部分のはずなのに、とにかく早く設計の作業を進めるように指示してきます。

構造物を溶接したり組み立てたり、それを運んだり現場で据え付けたりするのは作業工程が見えやすくていいのですが、設計作業についてはなぜか早く早くと急かされるのです。

それに加え、私がいた会社は設計業務のみを請け負う「下請け」という弱い立場にありましたから、発注者から余計に急かされるわけです。

現在では下請法と呼ばれる法律がありますが、当時はそんなものはカケラもありません。

いまでは下請法で禁止事項とされている全てが普通に行われていました。

協力会社という名の奴隷でした。

十分な納期がある仕事なんかほとんどないと言っていい状態でしたので、客先からの要望や納期短縮を実現するには、人の2倍、3倍働くしか方法がないというほどに下請けの立場というものは非常に弱いものでありました。

1日で16時間、20時間と働いたことも珍しくありません。

夜の10時に仕事が終わったら「今日はすごく早く家に帰れる」と本気で思っていました。

もはや「早退」くらいの感覚です(笑)

このような長時間作業や長期間座りっぱなしの生活を続けていると、腰に痛みを感じるようになりました。

最初は「こんなもんか」と気になりませんでしたが、その内に座っていることが苦痛になってきて、なぜか腕もシビれてきたので仕事にも影響するだけでなく、これは自分でもまずいと感じて整形外科に行って検査をしてもらうことにしました。

精密な検査結果で医師から告げられたのは「腰と首のヘルニア」でした。

整形外科ではひどくなれば手術だと言われ、でも特に治療をするわけでもなかったのでどうにか良くなりたいという思いから知人に紹介してもらって整骨院へ通うことにしたのです。

しばらく定期的に整骨院へ通ったことで腕のシビレや腰痛の状態は少しずつ改善しました。

ただし仕事の状況は大きく変わりませんでしたので、根本的には症状がよくなることはなく困っていました。

そこで私がその整骨院への通院をきっかけに感じたことは、

・人間の体の構造を勉強したらひょっとしたら腰痛や腕のシビレの原因も分かるのではないか。

・自分自身の体を健康的に管理することができるのではないか。

・そういう知識や技術が他の人の役に立つのなら、そんな素晴らしい仕事はないんじゃないか。

・国家資格を取れるくらいに勉強すればそれが叶うのではないか。

当時はこのように考えました。

元々勉強をすること自体は嫌いじゃありませんでしたから、そこから少しずつしかし明らかに勉強したいという気持ちが強まっていきました。

そのとき年齢はすでに39歳。

二人の娘は中学生と高校生でこれからまだまだ金銭的にも大変な時期でした。

ですから仕事のすべてをリセットして自分が学生からやり直すということがどれだけのリスクがあるということは分かっていたつもりです。

しかしそれでも一度感じた思いは日増しに強くなり、家族や会社を説得して40歳を迎える年に柔道整復師になるために専門学校へと入学を決めたのでした。

次回は入学に至った経緯についてのお話です。

 

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