体の力が抜けない患者さんと保険依存の先生の共通点とは?

2020年10月も終わりに差し掛かり、あと2ヶ月を残すのみとなりました。

みなさまは今年の年初に立てた目標は達成できましたでしょうか?

あと2ヶ月ありますから、短期間のチャレンジをしてみるのもいいと思います。

ここ一番、気合と力を入れてやってみてはいかがでしょうか。

さて「力を入れて」と言えば、治療中に力を抜けずにずっと力が入ったままの患者さんっていませんか?

・肩の動きを確認するために患者さんの腕を持って外転しようとしたら、患者さん自身が「グイっ」と上げてしまう。

・SLRをしようとしたら足を下ろそうとしても力が入って足が浮いたままになる。

・うつ伏せでひざを曲げて太もものかたさや腰の状態を確認しようとしたら、足全体が股関節から浮いてしまう。

こんなことありませんでしょうか。

私はあります。

・「力を抜いてください」と伝えてもなかなかうまくいかない。

・「だら〜んとしてください」と伝えても硬直している。

・「リラックスしてくださいね」と言っても全く変わらない。

こういう場合、皆さんはどうされていますか?

 

そしてなぜ患者さんは頑なに力が抜けないんでしょうか

 

それは患者さん自身が「力が入っていること」自体に気がついていないということがあります。

「力を抜けっていうから抜いているのになんで何回も言うんだろう?」

「リラックスしてるけどなあ」

「え?力入ってます?これ」

みたいに、自分自身の体に力が入っていることに全く気付いていない人がいるということです。

この場合は、

「じゃあ力を入れてみてください。上がらないように抵抗をかけますから足全体を持ち上げてみてください。」

と言って力を入れさせてから、その上で力を抜いてもらうと最初より力が抜けることが多いです。

「あれっ?私ってやっぱり力入っていたんだ。」
みたいな感じです。

力が入っていること自体に気付いていなければ、力を抜くことなんかできない。

しかし、力が入っていることに気づいたら、そこから抜くこともできる、ということです。

ところで、整骨院、接骨院の先生方で、健康保険を扱っている方は大勢おられると思いますよね。

健康保険が適用になる症状って何でしたっけ?

骨折・脱臼・捻挫・挫傷・打撲

だと思います。

それを

「肩こり」

「慢性腰痛」

「慢性ひざ痛」

などに適用してしまっている方がいるということは大きな声では言えませんが周知の事実です。

 

それが

「昔からそうだから」

「みんなやっているから」

「患者さんもそんなに気にしていないから」

などの理由で続けていたとしたら、ちょっと怖いです・・・。

 

なぜならそのような使い方はできないことになっているから。

私は皆さんに今のうちにそこに気付いて欲しいと思います。

 

気づかなかったら「力が抜けない患者さん」と同じですから。

「あれ?肩こりって肩の捻挫か首の捻挫で保険請求したらダメだったけ?」とちょっとでも気付いてください。

当たり前になってしまった急性のけが以外の保険適用は、そろそろその間違いに気付いた方がいいと思います。

気づけばそこからいい方向に直すことができるからです。

 

世の中には

リラクゼーション
無資格整体
ハンドケア

などの国家資格を持たない「セラピスト」と呼ばれる人たちが整体院やサロンを経営しています。

無資格問題もありますが、保険を使わず(当然使う権利も資格もありませんから)自費だけで経営しております。
(中にはしっかりと国家資格を持っている方もおられるのも知っていますが)

 

皆さんの治療院は国家資格がないと開業できない接骨院、整骨院、鍼灸院ですよね。

そしてその技術や知識量は多くの無資格の人たちには負けないはずです。

今年もあと残り2ヶ月です。

そろそろ今の状況に気付いていただいて、今のうちに徐々に真っ白な経営を始めてみるというのも一つの手ではないでしょうか。

11月28日には今年最後の自費移行セミナーを香川県高松市で行う予定です。

少しずつでも自費に移行していきたい、その順番や方法を知りたいという方はお早めにご連絡ください。

ご質問だけでも大丈夫ですよ。

info@shikoku-jihi.com

(監修 整骨院完全自費化スクール 柔道整復師 田口誠二)

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