自費治療院、保険メインの治療院に関わらず、院内をきれいにしておくに越したことはありません。
保険メインの治療院は、去年の2月までは汚くしていても患者さんが来てくれていたと思いますが、このコロナ禍ではそうはいきません。
ここで言う「きれい」という意味は、見た目も当然ですが衛生管理もしっかりされた「きれい」という意味です。
現在保険メインの治療院はいずれ遠い未来にでも自費移行しないといけなくなりますから、今からきれいに掃除しておく方がいいと思います。
もちろん自費治療院であれば院内の清潔さは絶対条件です。
「いやいや毎日掃除してるって」
「うちの院は誰がみたってきれいやって」
「消毒もしてるし大丈夫」
こういうお声が聞こえてきそうですね。
ごもっともです。
まず、毎日のお掃除は当たり前です。
それをどのようにお掃除するかが大事になってきますので、最後までお付き合いくださいね。
普通の院は毎日の掃除をしているでしょうし、きれいにしているという自覚はおありだと思います。
毎日掃除機かけてますよね?
毎日玄関は掃き出していますよね?
毎日トイレ掃除はしていますよね?
スタッフがいればスタッフに任せたり、専属のお掃除屋さんを雇っている院もあると思います。
どちらも普通のことです。
ただ、先生方が思うようにお掃除してくれているのでしょうか?
見えないものを見えるようにしましょう。
例えば、うちの院では患者さん用のスリッパを治療後に消毒しています。
スリッパには足が乗る部分、底、足を入れる部分があります。
私が「スリッパ消毒しておいて」とスタッフに頼む場合、
足が乗る部分はペーパータオルを使って洗浄液で水拭きした後にアルコール消毒
足を入れる部分の内側は足が当たるから同じく水拭き、アルコール消毒
足を入れる部分の外側(上面)はアルコール消毒
最後に底の面を水拭きしてアルコール消毒します。
つまり全面アルコール消毒するわけですね。
これを「スリッパ消毒しておいて」という指示だけではスタッフによってやり方が変わる可能性があります。
見えないウイルスや汚れを「きれい」にするには、掃除の手順を見えるようにして対応する必要があるのです。
掃除する項目を書き出してそれを見ながらその通りに掃除すればいい。
うちの院は以前に受付さんを合わせると5人のスタッフがいたのですが、スタッフによって掃除のやり方が違っていました。
・几帳面なスタッフは時間を気にせず隅々まで掃除機や水拭きをする
・そうでないスタッフはそれなりに掃除をする。
ということが発生します。
なぜなら本人の「きれい」という基準が違うので、三者三様なんですよね。
ちなみにスリッパはアルコール消毒ができるようにビニールで表面加工されたものを使っていますが、以前に「これはきちんと消毒してあるのか?私は潔癖なのですごく気になるんだ」とお店を経営されている方からご指摘をいただきました。
情報発信、情報提供が十分でなかったことを反省しました。
ただ後日にその方のお店を訪れると、消毒できないタイプのスリッパを使用していたので全く意味がわかりませんでしたが(笑)
話が外れましたが、先生方が思う「きれい」とスタッフが思う「きれい」は違います。
では一体どのようにすれば毎日同じように「きれい」に掃除、消毒ができるのでしょうか?
やはり、掃除する項目を書き出してそれを見ながらその通りに掃除すればいいと思います。
これを一般的にはマニュアル化といいます。
そしてここまでする理由は、やはり院内感染したら大変ということと、対外的なアピールという二点があります。
スリッパの消毒なら、足が乗る部分にアルコールスプレー2プッシュ。1枚のペーパータオルで拭き上げ。
足を入れる部分の外側にもアルコールスプレーを1プッシュ。新しい1枚のペーパータオルで拭き上げ。
底の面は・・・
このように細かく数値で決めることで人が変わっても同じレベルのきれいさを保つことができます。
実際に当院では待合の椅子には何プッシュ、何枚のペーパータオルを使う
ベッドには12プッシュ、枕には5プッシュということを取り決めして表にしています。
忘れたらそれを見ながらすればいいし、迷うことは何もないようにしています。
「そこまでしないといけないんですか?」
こう思った方はちょっと危険ですね。
きっといろんなところにホコリが溜まっている院になっている可能性がありますし、クラスター発生と発表されるかもしれません。
きちんと衛生管理していたとしてもウィルス感染の可能性はありますから、ここまで細かく取り決めておいて損はしないと思います。
じゃあ掃除はどのくらいのペースでするの?
「あそこの棚の上はこの前掃除したから、今はまあええか」
これも良くありますよね。
例えば毎日エアコンのフィルターを掃除する必要はないと思いますし、朝晩ケルヒャーの高圧洗浄機でタイル掃除をする必要もないと思います。
やりたい人はやってもいいですけど無駄ですよね。
何屋さんか分からなくなります。
でもドアの取手は人の出入りがあれば都度きれいにすべきだし、治療後のベッドは消毒作業を絶対にすべきです。
逆に同じ患者さんの治療中にベッドを二回も三回も消毒する必要もないですよね。
ではそのお掃除の回数やペースはどうすればいいのでしょうか。
やはりこれもマニュアル化が一番簡単です。
コンビニのトイレにある掃除の確認表がそれですよね。
何時に誰が何をやったと記録できます。
うちの院ではファイルを開くと「今日すべき作業リスト」が赤色で表示されます。
例えばエアコンのフィルターは1ヶ月に一回でいいので、一度掃除したら1ヶ月後の日付が表示されるように設定しています。
そしてその日付を過ぎたら赤色で表示されるように設定しています。
逆に「玄関扉の掃除」は毎日しないといけないので毎日ファイルを開くたびに赤色で表示されるようになっています。
(ちなみに玄関扉の「消毒」は宅配の人でも郵便配達の人でも患者さんでも人の出入りごとにしないといけないので別項目です。)
このように掃除のペースを最初から決めておけば、
「前にエアコン掃除したのっていつだっけ?」
「玄関マットを洗うのって今日?明日?見た目きれいだからまあええか」
という不手際を防ぐことができます。
しかもリスト化することで掃除し忘れることもありません。
人間の記憶なんて曖昧ですからしっかりと記録を残しておきましょう。
このように、マニュアル化することは最初だけ手間ですが、一度作ってしまえばあとは楽です。
表計算ソフトなどで簡単にできますからぜひ挑戦してくださいね。
それでもどうしたらスタッフ全員同じレベルできれいに掃除できるか分からない方は有料で個人的にお教えします。
当然ですが入会金も月会費も必要です。ぜひお問い合わせください。
整骨院完全自費化スクールまでメールでご質問くださいね。
整骨院完全自費化スクールでは、会員の先生には個別に内容を見て改善点をお教えしています。
「患者さんからの問い合わせがない」
「以前に比べて問い合わせが減った」
「コロナ禍で患者さんの来院数が減った」
このようにお感じで、整骨院完全自費化スクールにご興味がおありだという先生は、まずはメールにてお問い合わせいただけましたら幸いです。
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