前回までのブログでは、自費移行の過程で起こることや、自費移行の際の障害についてお伝えしました。
「急性のケガだけは正当に保険治療をする。」
そのために今ならまだ間に合いますから、
そろそろ先生方の「患者さんを救える技術」を正当に行使しましょう
真っ白な整骨院経営を目指しましょう。
ということで今回からは、
自費治療の可能性
スムーズな自費移行のステップ
などについて具体的に書き進めてまいります。
さて、このブログをお読みの先生方の院にはいろんな患者さんが来られると思います。
レセコンを開いてみたら年齢層や性別なども一目瞭然ではないでしょうか。
年齢層や主訴別に患者層を分析されている先生方もおられますよね。
私の院に来られている患者さんの層としては、
第1位・・・40代 女性
第2位・・・50代 女性
第3位・・・50代 男性
第4位・・・40代 男性
第5位・・・30代 女性
第6位・・・30代 男性
第7位・・・60代 男性
第8位・・・60代 女性
第9位・・・20代 男性
第10位・・20代 女性
このような順番になっておりまして40代の女性患者さんが圧倒的に多いという事実があります。
もちろん3歳の子供さんから小学生、中学生、高校生、80代や90代の患者さんもおられますが、少数です。
ちなみに主訴は腰痛が1位。
皆さんの院ではいかがでしょうか?
特に保険治療をメインでされている先生方の院の場合は私の院と年齢層も少し変わってくるかもしれませんね。
保険メインでしたら通院する患者さんはお年寄りが多いでしょうから、もう少し年齢層が高いかもしれません。
また、スポーツのケアを中心にしている院であれば学生さんが多くて年齢層が低めになっているかもしれません。
実は私の院の患者さんの年齢層がこのようになったのには理由があります。
保険治療中心の院から自費治療専門の院に変えていこうと決めた初期の段階で、自分の院に来て欲しい患者さんの層を決めました。
つまりターゲットを決めたということです。
これは私が4年以上前から学ばせていただいている「治療院経営ラボ」の前身の「整骨院自費成功アカデミー」で教えていただいたことなのですが、実は自分の院に来て欲しい患者さんを決める前にとても大事なことがあります。
それは「来て欲しくない患者さんを決める」ということです。
来て欲しくない患者さんを決める?
そんなこと言っていいの?
と思いますよね。
私も当時は正直そう思いました。
ですがこれが本当に大事なことだったんです。
それではなぜ先に来て欲しくない患者さんを決める必要があるのかを順番にご説明していきましょう。
前提として、現在私の院に来ていただいている患者さんの中に、私が来て欲しくないと思っている患者さんは1人もいません。
来て欲しいと思う患者さんに囲まれて毎日仕事をしています。
なぜならそうなるようにしてきたからです。
前回までのブログで書いてきたように、保険治療メインの院としてやっていた時は、やっぱり来て欲しくない患者さんはいました。
それは事実です。
受付で保険証をポイっと投げて「腰もんで」という60代の男性。
当たり前のように繰り返しドタキャンする交通事故の患者さん。
などです。
では来て欲しくない患者さんを決める手順をお伝えします。
(1)まず紙を用意してください。
(2)今現在、院に来られている患者さんの中で「この患者さん二度と来て欲しくないなあ」と思う患者さんを3名書き出してください。
これは誰に言うわけでもありませんから、遠慮せずわがままに正直に書き出すことがポイントです。
そしてしっかりと「実名」で書いてくださいね。
年齢や職業、なぜ来て欲しくないかも書き出してください。
では私の例を書きます。
もちろんここには実名では書けませんのでイニシャルで書きますが皆さんは実名で、年齢もカルテを見て実際の年齢を書いてくださいね。
1。Sさん。
年齢は40代で女性。交通事故の患者さん。
職業は会社員。
来て欲しくない理由は、なぜか終始下品なことを大きな声でわめくから。
2。Gさん。
年齢は40代で男性。保険患者さん。
職業はある職人さん。
来て欲しくない理由は、とんでもなく不潔だから。服が汚れているとかそういうレベルではない。その方が帰った後はベッドのシーツ替えはもちろん、通ったところを全て掃除しないといけないくらいのレベル。
3。Tさん。
年齢は60代で男性。保険患者さん。
職業は無職。
来て欲しくない理由は、とにかく自分勝手。 予約していないのに来て1分も待てない、わがまま。なぜか極端に時間を守れない。
かなりぼかしていますが、実際に書き出した内容です。
もちろん実際は実名で、年齢もはっきりと職業もはっきりと書きました。
さて皆さんは書けましたか?
では次に想像してみましょう。
先生方の院が患者さんにあふれ、毎月の資金繰りの心配も全くなく売上も安定しているとしましょう。
でも待合室や施術室に溢れている患者さんや、ひっきりなしに来る患者さんが、先ほど先生方が書き出した“来て欲しくない”3名だったり、それに近い人ばかりだったらどうでしょう。
お仕事楽しいですか?
毎日充実しますか?
お金には困ってないけど本当にそれがやりたいことですか?
きっと違うと思います。
もちろん全員が来て欲しくない患者さんで埋まるなんてことはあり得ませんが、もしそうなったら毎日の出勤が憂鬱ですよね。
いくら経営が安定していたとしても先生方が目指す院はそんな院じゃないと思います。
だから先に診たくない患者さん、来て欲しくない患者さんを決める必要があるんです。
その上で今度は診たい患者さん、来て欲しい患者さんを同じルールで書き出してみましょう。
また私の例を書きます。
前にも書きましたが、今現在は当院に来られている全員が来て欲しい患者さんです。
ここには保険メインから自費移行した際に書き出したことを書いてみます。
もちろん実名は書けませんのでイニシャルで書きますが皆さんは実名で、年齢もカルテを見て実際の年齢を書いてくださいね。
1。Hさん。
年齢は50代で女性。
職業は会社員。
本気で自分の体の痛みを治して趣味の旅行を再開したいと思っている。
2。Mさん。
年齢は40代で女性。
職業は会社経営をしている実業家。
仕事に手を抜くことはせず無理をしすぎてしまうところがあり体のメンテナンスが必要。
3。Kさん。
年齢は50代で男性。
職業は営業マン。
時間に正確というだけでなく几帳面。スポーツを一生懸命に頑張っていて目標が高い。
書き出してみた来て欲しい患者さんにあふれた院になったらどうでしょう。
患者さんの症状が良くなれば、患者さんそれぞれの目標も達成しやすくなるし、それを目の当たりにすることで先生方の毎日も充実するのではないでしょうか。
私は今、自分の院に合った診たい患者さん、来て欲しい患者さんだけが来るという整骨院を経営しておりますが、それは本当に恵まれたことだと思います。
皆さんも診たい患者さんだけが来るという院を作ることは可能です。
しかも診たい患者さんだけが来て、その患者さん達に喜ばれる院になることが本当に可能です。
それにはまず診たくない患者さん、来て欲しくない患者さんを決めるということから始めてください。
なぜならその診たくない患者さんはあなたの院に、そしてあなたに相応しくない患者さんだということを認識しないといけないからです。
そして診たい患者さんだけが来るという院を作るには保険治療ではなく自費治療に切り替えていくということが必須になります。
次回は自費治療のメリットについて書きすすめてまいります。
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