前回までのブログでは自費移行後の治療院に来られる患者さんが、治療室に入るまでの流れをお伝えしました。
今回はその続きで、いよいよ自費の患者さんと対面します。
今後、先生方が自費移行のご予定がおありかどうかに関係なく、自費移行後のイメージだけを感じて、そして知っていただければ幸いです。
1)すでに自費移行が完了していて自費治療のみである。
2)9割以上が自費治療。
3)自費移行中で、保険治療と自費治療の両方を扱っていて自費の割合が多い。
4)自費移行中で、保険治療と自費治療の両方を扱っていて保険の割合が多い。
5)9割以上が健康保険か自賠責保険治療。
今回は特に4)と5)の状況である先生方に読んでいただければと思います。
1)と2)の先生は読む必要がありませんのでそっと閉じてくださいね。
しっかりと患者さんのお話を聞くことができます。
今から6年前に私の院でも保険を扱っていた頃は、問診票は書いてもらっていましたがしっかりと時間をかけて患者さんのお話をお聞きするということはありませんでした。
正確には「しっかりと聞いていたつもり」だったということです。
問診票を見て
「今日は腰が痛いんですね」
「そうです。腰も痛いし肩も凝っています」
「そうなんですね、では腰を診ていきますからベッドに横になってくださいね」
こんな感じでした。
なぜなら保険の単価を考えたら時間をかけることなどできませんでしたから。
当時、一部位の施術で確か一人当たりの単価が600円くらいだったと思います。
現在の1/10以下の単価で、あれもこれもはできませんよね。
でも患者さんはそんなこと知りませんし関係ありませんから、
「肩が凝っている」
「首が凝っている」
「腰が痛い」
「腰が張っている」
と思いつく限りの症状を並べてきます。
これが自費の患者さんでしたらもちろん全て対応します。(一つ一つ順番に症状を追って治療するという意味ではありません)
しかし600円の保険の患者さんに全て対応していたら経営が立ち行かなくなります。
それはそうですよね。
600円の単価で1人の患者さんに初回だろうが2回目だろうが、数10分〜1時間近く関わっていたら大変なことになりますから。
ですので「はい次、はい次」というような流れ作業的な施術をせざるを得なかったということです。
患者さんの本当の悩みは何なのか?
「腰が痛いです」
「じゃ、横になって。腰を揉みます。」
これでは患者さんの本当の悩みや訴えを知ることはできません。
しかし「そんな感じでも腰を揉んでくれればいい」という層の患者さんが多く来ますので、私も患者さんのお悩みにしっかりと対応できているという勘違いをしておりました。
自費移行してからは、患者さんに問診をする時間をしっかりと取ってお話をお聞きするようにしています。
すると腕を動かすと肩が痛いという女性患者さんの、
「来月に孫が生まれるからお世話をしないといけないから、孫のお世話をしっかりとできるように来月までに治したい。」
という本当のニーズを知ることができました。
これを例えば
「腕を動かしたら痛む → 動かしても痛まないようにする」
とだけ考えていたら患者さんの本当の悩みを解消することはできないと思います。
だから本当の悩みを聞き出すには、しっかりと問診を行う必要があるのです。
自費移行するとこのように丁寧な問診から患者さんの本当のお悩みを理解し、治療によりそれを解消できる可能性が高くなります。
当院では通常、初回は10分〜15分程度の時間を取って問診を行なっております。
自費移行すると問診の時間をしっかりと取って対応するというイメージが伝わりましたでしょうか?
問診が終わると検査、治療と進んでいくのですが、これについても次回に続きますね。
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