私は毎月、ある手技の勉強会に参加しています。
そこで一回につき一種類の手技を習って、
5時間ほどその手技を会得するために練習をします。
そして新しい手技を習ったら次の日から患者さんの治療に取り入れて、
できるだけ多くの患者さんにその手技で治療を行うようにしています。
するとその次の勉強会までの1ヶ月間で、色々な疑問点が出てくるのです。
やらないことには疑問点は生まれない
「右手を先に当てて、というようにメモしているし
そう記憶しているけどなんかしっくりこない。左手を先に当てるんだったけ?」
「ここを押す強さはこれくらいだった記憶があるけど合っているかな?」
「いい結果が出たからきちんとできている気がするけどやっぱりもう一度確認したいな」
こんな感じで実際に手技を行うことで
いろいろな疑問点や確認事項が生まれてきます。
そして次回の勉強会でそれらの疑問点、
確認事項を講師の先生に聞いて教えていただくようにしています。
「やっぱり右手が先で合っていた」
「強さはもう少し柔らかく」
「手順は合っていたけど、確認したらさらに学びが深まった」
などなど、回数を重ねてその手技の完成形に近づけていくようにしています。
その中で、1ヶ月の間にしっかりと同じ手技を練習して
自分のものにしている先生もいれば、手順すらあやふやな先生もいます。
同じことを習っても差がつく理由
1ヶ月前には同じように習って、同じ回数の練習をして、
同じ1ヶ月という期間を与えられたにも関わらずそういう差が生まれます。
その差が生まれる理由としては、
・習った時に大事なポイントをメモしたかどうか。
もしくは頭に入れたかどうか。
・1ヶ月の間に練習を重ねたかどうか。
ということが挙げられると思います。
1ヶ月の間にその手技を自分のものにした先生は、
次回の勉強会で確認事項をつぶし、さらに次の段階に入ります。
手技自体が磨かれるというか、さらに精度が高い手技に生まれ変わります。
逆に言われた練習をしていなかった先生は、
またそこからスタートとなり、
先ほどの先生とは早速1ヶ月の差がついてしまうことになるのです。
やはりやるかやらないか、言われた通りに実行するかどうか、
これに尽きると思います。
そのどちらかを選ぶのかはその先生自身ではありますが、
選ぶ選ばない以前に、その先生の資質が無意識にどちらかを選択していると
いうこともあるかもしれませんが・・・。
保険の整骨院・接骨院を取り巻く環境
健康保険などの保険を扱う整骨院・接骨院を取り巻く環境は
どんどん厳しくなっているのは、皆さんも十分ご存知だと思います。
保険から脱却し自費移行をするための情報を
セミナーやネット上から手に入れたとしても、
それを実行するかどうかはそれぞれの先生に選択する自由があります。
保険が厳しいからさすがに自費移行しないといけないやろ。
1つずつでも実行していこう。
厳しいと言ってもまだいけるやろ。
◯◯会に所属しているから守ってもらえるやろ。
交通事故もまだいけるやろ。いけるうちにどんどん集客しよう。
このいずれを選択するのかは先生方の自由です。
しかし、後者を選択した結果、
香川県でも廃業をしてしまった整骨院が目立ち始めました。
先生方は、廃業するために何年も専門学校に通い、
厳しい修行時代、下積みを経て開業したわけではないと思います。
当ブログでも「今日からできる自費移行の方法」を
1つずつステップを踏むように実行できるようにお伝えしています。
1つ実行すると、冒頭の手技の練習のように疑問点が生まれるはずです。
「こうしたけどうまくいかない」
「こうした結果、こんなことが起きたのは意外だった」
などです。
その疑問点や経験を経て、自費移行は前に進んでいくはずです。
何年も前から保険の院に未来はないと言い続けてきましたが、
まずは守破離の守だけ、愚直にそれだけをお続けになり、
その上で次のステップに向かって歩き始めてみませんか?
【整骨院完全自費化スクール】
整骨院完全自費化スクールの田口に自費移行の質問をする時はこちらから
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(監修 柔道整復師 田口誠二)