第36回 1日の患者さんが0人。激ヒマで落ち込んでいる治療院が今だからできる3つの施策

2020年4月26日にとうとう今年の全国高校総体の中止が発表されました。

昭和38年に始まって以来、全国高校総体が中止になるのは初めてです。

元々は東京オリンピック・パラリンピックの開催に合わせて、21の府県に分散させて開催される予定でした。

私の地元の香川県では坂出市の府中湖でカヌー競技が行われる予定になっておりましたので、県内の強豪校の部員や関係者も落胆しています。

ちなみに当院の受付スタッフの女性の1人はカヌー競技の元日本代表選手ですので、仕方ないとはいえとても残念がっていました。

そして新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、香川県内の有名うどん店もゴールデンウィーク中の休業を発表するなど、経済活動にも大きな影響が出ていることは皆さんもご存知の通りです。

整骨院・接骨院業界では

「患者さんが来なくなって仕事がない。」

「激ヒマで経営ができない」

「スタッフの給料が払えない」

皆さんもこういった声を耳にすることも増えたのではないでしょうか。

このままではやっていけない。

お金もない。

廃業しかないのだろうか・・・。

こんな不安をお持ちの先生方も多いかもしれませんね。

一方で私の知り合いの整骨院・接骨院の先生にお聞きすると、

「治療の延期やキャンセルはあるにはあるけど、そんなに影響がない。」

「今までとそんなに変わらず予約が埋まっている。」

「新規の患者さんの予約が今まで通りに入る」

こんな感じの先生が多いです。

当院も一部の患者さんはキャンセルや延期がありますので、減ってはいるものの、

「売り上げが50%ダウンしたら補助金が受けられる」と聞いても今のところは条件に合わせられない状況です。

では、「激ヒマ」だという院と「減ったけどそんなにでもない」という院の違いはなんでしょう?

ヒマでヒマでしょうがないという院の先生が今できることはなんでしょうか?

今日はその辺りのこと、このコロナ騒動の時期にとても大切なことをお伝えしますので最後までゆっくりとお読みください。

 

激ヒマの整骨院とそうでない整骨院の違い

1. 保険治療がメインか自費治療がメインかの違い

・激ヒマの整骨院・接骨院は、保険治療がメインのことが多いです。

・そうでない整骨院・接骨院は自費治療専門院または自費治療がメインです。

ということは患者さんの層が全く違います。

2. 受付順番制(または予約優先制)か完全予約制かの違い

・激ヒマの整骨院・接骨院は、予約しなくても行けば診てもらえます。つまり待合室や施術室が混雑しがちです。

・そうでない整骨院・接骨院は完全予約制です。ですから患者さん同士が接触する機会もありません。

ということはやはり患者さんの層が全く違います。

3. 今本当に必要な治療を提供しているかどうかの違い

・激ヒマの整骨院・接骨院は、リラクゼーション目的の患者さんが多い。(そもそもリラクゼーション目的で保険治療は受けられないですが)

・そうでない整骨院・接骨院は今必要な治療を提供しています。テレワークも増えて外出自粛が続く中、家で過ごす時間が多いため慢性の腰痛が悪化したりぎっくり腰の患者さんも増えています。本当に困っている人に適切な治療を提供しているということが大事です。

こららの項目が大きな違いであると言えます。

では、このコロナ騒動の中でヒマな整骨院・接骨院が今できることはなんでしょう。

 

 

「激ヒマ整骨院」が今できる3つの施策をお伝えします。

1. 衛生状態をアピールする。

まず患者さんが安心して来院できるように、院内の衛生状態をアピールしましょう。

患者さんが触れるベッドやマクラはもちろん、出入りする扉の取手やスリッパ、受付カウンターから待合室のイスに至るまで、毎日どころか患者さんが来るたびに消毒してますよ、という感じで積極的にアピールしていきましょう。

まさか消毒していない先生はいませんよね。

うちの院も元から消毒などの衛生環境整備は徹底はしていたのですが、さらに強化して衛生状態を保つ努力をしていますので、そういう点を患者さんにお伝えしましょう。

LINEでお伝えしても良いし、ブログで書いても良いでしょう。

ニュースレターなどのお手紙を書いて患者さんに送ってもいいと思います。

とにかく今まで当たり前にやっていたけど特にアピールするほどのことでもないと思っていたことでも、患者さんにしてみたら知らないことですので、しっかりとアピールしていきましょう。

 

2. 院の仕組みを変更する。

院の仕組みを変えてしまいましょう、ということです。

今まで保険治療から自費に移行したくてもできなかった、グレーな保険治療から足を洗いたかったけどできなかったという先生は今がチャンスです。

「コロナなので、今後は皆さんの健康を保つために自費治療しか扱わないことにしたんです。」

「コロナなので保険治療をやめるんです。」

「コロナなので患者さんのために完全予約制にして院内で他の人との接触を避けていただきます。」

全部コロナのせいにしてこの際、訳の分からない保険治療をやめましょう。

そして完全予約制にしてしまえば、治療と治療の間にしっかりとした消毒作業もできますので一石二鳥ですよね。

患者さんにもしっかりとアピールができます。

 

3. 診療時間、診療日を短縮する。

患者さんが来ない、開けていてもどうせヒマというなら閉めましょう。

と言っても廃業するわけではありません。

診療時間を短縮して、休診日を増やします。

完全予約制にしてしまえばこれができますよね。

対外的な理由は「コロナなので」でオッケーです。

じゃあ、増えた休診日と診療時間を短縮してできた時間はどう過ごせばいいのでしょうか。

小さいお子さんがいる先生は家族サービスしますか?

ヒマだからYouTube見てポテチ食べて晩酌してふて寝をします?

できた時間で正しい保険請求を学びますか?

違いますよね。

院が無くなったら家族サービスもできなくなりますよね。

院が無くなって再就職ができにくい年齢の先生だったらポテチもお酒も買えなくなりますよね。

政府から10万円をもらってポテチやお酒を買いますか?

正しい保険請求を学ぶ?学も何も急性のケガだけを保険請求すればいいだけでしょ?

そもそも余った時間をそんなことに使っていたら、その他大勢の他の人と同じです。

他の人と同じように没落してしまいます。

では余った時間や診療時間を短縮してまで作った時間は何をすべきか、それは経営努力をする時間に当てるということです。

書いたことがないならブログ書きましょう。

ポスティングをしたことがないならやりましょう。

ニュースレターを送ったことがないなら作って休眠患者さんに送りましょう。

治療に自信がないなら治療の勉強しましょう

きっとできますよ。

時間は山ほどあるわけですから。

院の経営は今年だけではありません。

このコロナ騒動が落ち着いた後も、ご自身が引退するまで経営を続けていく必要があります。

それなら今のうちに、コロナ騒動の後を見据えて今やってしまいましょう。

来月5/24(日)に高松市で治療のセミナーを行います。

自費治療専門院を兵庫県西宮市で開業されていて、このコロナ騒動の中でも変わらず予約が埋まり続けているという講師の先生をお招きして自費治療に使える方法を教えていただきます。

特に、

今まで治療の勉強をしてこなかった

だから患者さんがリピートしない

だからお金がない

だから治療のセミナーは受けない

という先生方、それ本末転倒ですよね。

参考にセミナーの出席者の方の感想を見てみてください。

第33回 治療セミナー出席者の感想をご紹介します。

 

第34回 治療セミナー参加者の先生にインタビューしました。

 

今だからこそ他の院との差別化を目指してみてはどうでしょうか。

コロナ騒動が終わった後を見据えて投資してみてはどうでしょうか。

コロナ騒動に巻き込まれたまま没落する前に、他の院から一歩抜け出しましょう!

セミナーの詳しい内容はこちら。

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(監修 柔道整復師 田口誠二)

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